世界びっくりカーチェイス2
カメラの準備はいいか?

皆様からの交通安全情報をお待ちしております。

Y31セドリックパトカー
メモリアル



日本のパトカーの歴史において強く印象を残した車両というのは、やはり
それなりの魅力があっての事。その点においてY31セドリックという車種は
スタイル、挙動、在籍期間のいずれにおいてもそれを満たしたパトカーで
あったと言える。ここ数年において道警所属のセドリックパトカーが
相次いで退役しており、2023年においてもそのラッシュが続いた。もう
見る事のできなくなったセドリックパトカーの姿をここに見ていく。



まずはパンダ編から。こちらは札幌方面倶知安署交通課所属機。虻田郡
ニセコ町羊蹄 国道5号での撮影。


搭載レーダーはRS-710CD。車体そのものよりも早い時期から運用が
停止された旧電波式のレーダー。こちらの撮影時は同レーダーが
まだ現役で使用されていた当時のもの。


札幌方面砂川署交通課所属機。2015年6月に起きた砂川一家5人死傷事故
の現場にて撮影。


死傷事故の直後には検問が行われ、その際に砂川署から出発する同個体。
この死傷事故以降、毎年6月に事故現場にて検問が行われるようになった。


札幌交機所属V37スカイラインレーダ―パンダと並ぶ札幌方面滝川署
交通課所属機。


砂川署が滝川署に統廃合され、以降の上記死傷事故を受けての追悼検問
においてはその主催を滝川署が引き継いでいる。


2020年の追悼検問出発式にて撮影の同個体。


2023年10月の撮影。北海道警察のマーキングは黒く塗り潰され、赤色
散光灯は外されている。


どのパンダであろうといずれはこういう姿になる。判ってはいる
事だが毎度切ない気持ちになる。


2023年12月の撮影。雪に埋もれるも、ブルーシートが掛けられている
のが判る。「直接雪が積もるよりかは」という思いで掛けられたと
思いたい。


札幌方面西署交通課所属機。


札幌方面豊平署交通課所属機。


同機による速取りシーン。セドリックパトカーの魅力の一つがこの
加速時のピッチング。車の挙動としては打ち消すべき状態では
あるが、「攻めている」事が如実に判るこの姿は痺れるものがある。


札幌ドーム付近羊ヶ丘通での速取り。ここは定番のポイントとして
当サイトの記事に何度も登場。


退役して解体を待つ身の同個体。


署駐車場の一番奥にひっそりと置かれていたという。


こちらも羊ヶ丘通で待伏せを行う別個体セドリック。所属は札幌交機。
同交機がここを定番ポイントとしていたのは、前述の豊平署が速取りを
行う様になる何年も前の事だった。日中には現れずにこうして夜間に
出没していた。搭載レーダーは旧電波式のJMA-5E。


札幌市南区豊平川左岸線ミュンヘン大橋手前での同一個体による速取り
待伏せ。日中の設置式ネズミ捕りポイントとしては今も鉄板だが、
このようなレーダーパンダによる夜間待伏せは2023年現在においては
沈静化している。


交機所属機別個体。


2023年現在ではすっかり取締りが行われなくなった北広島市北の里の
通称「ローソン前」ポイントでの撮影。


この個体は後に札幌方面厚別署交通課へとお下がりになっている。これは
そのお下がり後の姿。


同署管内の定番赤無視ポイントにて。


札幌方面白石署交通課所属機。搭載レーダーは旧電波式のJMA-5E。


加速時に見せるピッチング。


JMA-5E「前方モード」による測定。


同一取締りポイントでの「後方モード」での測定。


加速時のこの挙動は何度見てもいい。


札幌方面南署交通課所属機。


2021年8月に開催の東京オリンピック マラソン競技札幌開催時に撮影。


元は旭川方面羽幌署所属機。この時は対空表示がまだ同署のものに
なっている。


虻田郡洞爺湖町での速取り中の札幌方面伊達署交通課所属機。


札幌方面美唄署交通課所属機。


美唄市国道12号にはセドリックパンダを成功に模したダミー警告看板が
ある。書き割り上部には本物の赤色散光灯が装備されている。この看板
ってまだ存在するのだろうか。


夜間に見る同看板。


本当に完成度が高い。


釧路方面厚岸署交通課所属機。


赤色散光灯の下には鹿避け用の笛が現地調達により装備されている。


鹿の飛び出しによる事故が多発する道東地方では、パトカーにも
この様な装備が見られる場合がある。


札幌方面東署交通課所属機。2023年12月の撮影。札幌圏のセドリック
パンダとしては最後まで残った個体。


道警マーキングは潰され、解体されるまでの時を待つのみ。


赤色散光灯は外され基部のみが残る。水色のケーブルはかつて装備
されていたレーダーに接続されていたもの。


鉄の足は萎え、鉄の心臓は力を失い、レーダーは二度と火を噴く
ことはない。狼も死んだ。獅子も死んだ。だがコイツがかつて
戦ったその瞬間は確実に存在する。ここからはそれを見ていこう。
BGM「MEGA NRG MAN / GRAND PRIX」


搭載レーダーはRS-710CD。


同レーダーの「後方モード」で測定しての検挙。検挙対象が
セドリックの真横を通過する時点ではとうに測定を終えている。


こちらも後方モードでの測定・検挙。


検挙対象はまだ通過していない。だが違反は確定した。


加速開始。


別アングルから。


挙動がいちいちオーバーアクションなのがとにかくいい。


その暴れる様に振る舞う車体を余裕で乗りこなす警官もまたかっこ
いい。


うきうきサイン会。


そこでブレーキ踏んでも遅ぇんだよ(笑)状態。


もうセドリックレーダーパンダのこんなシーンは見られない。だが
我々の記憶にはいつまでも残り続ける。


こちらは交取によるサイン会ではない。東署管内で発生した死体遺棄
事件現場前で警戒中の様子。


報道陣とセドリック。


この時点では搭載レーダーの使用停止となっており、それを使用しての
速取りはできなくなっていた。だからという訳でもないのだろうが、
こうして交通課としての任務以外の業務でも活躍していた。


プレーヤーが入れ替わっても取締りという名のゲームは終わらない。
セドリックパトカーの姿が現場から消えても我々のする事は変わら
ない。だが同車にまつわる数々の出来事も含め、これからもこの
姿を忘れる事はないだろう。





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